カウンタ付リンクのクリック数が減少している件について
いつも「クラウドサービス サスケ」をご利用いただき、ありがとうございます。
2025年6月および7月より、セキュリティ強化の一環として「クラウドサービス サスケ」において WAF(Web Application Firewall) を導入いたしました。これによりカウンタ付リンクの動作に変化が生じておりますので、ご利用中のお客様に向けてご案内申し上げます。
以下のご案内もあわせてご覧ください。
クリック数の減少について
このWAFの導入により、サスケLeadで配信されるカウンタ付リンクに関して、一部のお客様においてクリック数が減少しているように見えるという現象が確認されております。これはシステム不具合によるものではなくセキュリティ上の仕様変更によるものです。
今までは人間によるクリックに加えて、BOT(自動プログラム)によるアクセス もクリックとしてカウントされておりましたが、WAFの導入によりBOTによるクリックが自動的に除外されるようになりました。そのため、これまでよりも実際の人間によるクリック数として表示されるようになりました。
BOTとは?
BOT(ボット)とは、人間の代わりにウェブサイトにアクセスする自動プログラムのことです。企業のメール環境によっては、以下のような目的でメールのURLにBOTがアクセスする場合があります。
- セキュリティチェック(ウイルス・フィッシング対策など)
- メールゲートウェイ・ウイルス対策ソフトによるリンク先の自動確認
こうしたBOTがメール内のリンクをクリックすることで、実際には人間が操作していなくてもクリックが記録されてしまうケースがありました。
以下の記事でも、過去の事例をご紹介しています。
WAFとは?
WAF(Web Application Firewall) は、インターネットからのアクセスに対してWebアプリケーションを守るためのセキュリティ機構です。WAFはアクセスの内容や挙動をもとに、ユーザのアクセスかBOTによるアクセスかを自動的に判定し、不審な通信やBOTからのアクセスをブロックします。
今回導入されたWAFによって、BOTによるカウンタ付リンクのアクセスが無効化され、クリックとしてカウントされなくなったため、数値上のクリック数が減少するという現象が発生いたしました。
人間のクリックはどう判別しているのか?
WAFはアクセス時の挙動や接続状況など、様々な情報を元にBOTによるアクセスか、ユーザーによるアクセスかを判定しております。例えば、通常のブラウザを使ったアクセスや、マウスのクリック(スマートフォンのタップ)の操作、IPアドレスなどの様々な多くの情報を用いてBOTか否かを判断しております。
弊社ではAmazon Web Services(AWS)のWAFを活用しておりますが、WAFの内部的な判定ロジックはセキュリティの都合上公開されていない点のみご留意くださいませ。
まとめ
今回のカウンタ付リンクによるクリック数が減少している現象は、正しくは『BOTによるアクセスが除外され、実際にユーザ様がクリックされた分だけカウントされるようになった』という仕様変更となります。
引き続き、皆さまに安心してご利用いただけるサービスを目指して改善を進めてまいります。
今後ともクラウドサービス サスケをどうぞよろしくお願いいたします。