外回り営業に疲れた、成果が出ず「自分は営業に向いていないのでは」と不安になっている――そんな人の間で注目されているのがインサイドセールスです。
訪問せず、オンラインや電話で商談機会をつくるスタイルですが、ただの“内勤営業”とは違い、論理的思考・情報整理力・データを基にした改善力が求められます。
この記事では、インサイドセールスに向いてる人・向いてない人の特徴、必要なスキル、将来のキャリアまで現場目線で解説します。自分に適性があるのか、転職すべきか迷う人にも判断材料になる内容です。
Contents
インサイドセールスとは?仕事内容とフィールドセールスとの違い
訪問しない営業=内勤営業というだけではない
インサイドセールスは、電話・メール・オンライン商談を中心に見込み顧客へアプローチし、商談の“前段階”をつくる役割です。
単なる事務的な架電ではなく、顧客の温度感を見極め、情報を整理し、営業チームに渡す「売れる状態」を作る仕事です。
目標は商談化・案件化率の最大化
KPIは訪問件数ではなく、
- 架電数・メール送信数
- 商談化率(アポ獲得率)
- 案件化数・受注貢献度
など「成果につながるプロセス数字」で評価されます。営業活動を“再現性のあるプロセス”として見える化できる職種です。
インサイドセールスに向いてる人の特徴7選
【まずは簡単!適性チェック】
▼下の項目にいくつ当てはまるかチェックしてみてください。
□ 数字やデータを見ることに抵抗がない
□ 人の話を聞き、要点をまとめるのが得意
□ メモ・記録・情報整理を自然にやっている
□ 仕事の改善点を自分で考えて動くことが多い
□ 新しいツールや仕組みを触ってみるのが好き
□ 複数の作業を整理して進めるのが得意
□ わからないことは自分で調べて学ぶタイプ
▶ 4つ以上当てはまれば、インサイドセールスの素質が高いと言えます。
①準備型・分析型で、数字を見るのが苦じゃない
インサイドセールスでは、感覚や勢いではなくデータや根拠に基づいたアプローチが求められます。
架電数・メール開封率・商談化率などの数字を見て「なぜ成果が出たのか」「どこで離脱しているのか」を考えられる人は強みになります。
②相手の話を聞くのが得意で、論理的に伝えられる
短時間の電話やオンラインで信頼関係を築くには、聞く力(ヒアリング)と伝える力が重要。
相手の課題を引き出し、整理し、わかりやすく提案につなげられる人は高く評価されます。
③こまめな記録・情報整理ができる
インサイドセールスは、ただ話すだけでなく、CRMやSFAに記録を残すのも仕事の一部。
入力がおろそかになるとチーム全体の成果が下がるため、情報整理やメモ習慣がある人は向いています。
④成果を自分で改善していくのが好き
「昨日より架電数を増やそう」「メールの件名を変えてみよう」など、小さく改善を重ねることに楽しさを感じられる人は成長が早い仕事です。
⑤変化や新しいツールに抵抗がない(柔軟性がある)
MAツール、営業支援システム(SFA)、AI自動架電ツールなど、現場では常に新しい仕組みが導入されます。新ツールを触るのが楽しい人・柔軟に変化を受け入れられる人は活躍しやすいです。
⑥マルチタスク管理・優先順位付けが自然にできる
架電・メール送付・商談アポイント調整・情報入力など、業務は多岐にわたります。タスクを整理し、優先順位をつけて進められる人に向いています。
⑦自己学習・インプットを継続できる人
トークスクリプト・業界知識・顧客情報など、日々学び続けることが必要です。勉強することを苦にせず、自分なりに調べる習慣がある人は成長が早い傾向にあります。
インサイドセールスに向いてない人の特徴
感覚や勢いで営業したいタイプ
「とにかく会って仲良くなれば売れる」「勢いで押し切ればなんとかなる」というタイプは、論理・プロセス重視のインサイドセールスでは苦戦しやすいです。
デスクワークが苦手・数字の管理を避けたい人
外出している方が落ち着く、ExcelやCRMの入力が嫌い、数字を見るとやる気が下がる――そんな人は業務とミスマッチになりやすいです。
成果がすぐに出ないと不安になる人
インサイドセールスは、「アポ獲得→商談→受注」と結果が出るまで時間がかかります。
すぐ成果が見えないと不安になる人、改善より結果を急ぎたい人には不向きです。
必要なスキル・経験
CRM・SFA(クラウドサービス サスケなど)の操作
インサイドセールスでは、顧客情報・案件の進捗・架電履歴などをCRM(顧客管理ツール)・SFA(営業支援ツール)に正確に記録することが必須です。
特にクラウドサービス サスケのように、リード管理からメール配信・スコアリングまで一元化できるツールが使えると、チーム全体の精度が上がります。ツール操作が得意なら大きな強みになります。
メール文章力・ヒアリング力・Excel基礎
メールで顧客とやり取りする機会が多いため、読みやすい文章・適切な敬語・返信スピードは重要な評価ポイントです。
また、電話でのヒアリング力も欠かせません。顧客の課題・状況・導入時期など、必要な情報を短時間で引き出す力が求められます。
Excelでは、フィルター・関数(SUM・IF・VLOOKUP程度)・リスト管理ができれば十分ですが、できないと作業の効率が大きく下がります。
営業経験はむしろ武器になる
「フィールドセールスしか経験がないから不安…」という人もいますが、それはむしろ強みです。現場の商談の流れや顧客心理がわかっていると、より“商談につながるアポイント”を作りやすくなります。
実際にインサイドセールスの採用では、未経験より「元営業の人材」に高い評価がつくケースも多いです。
よくある質問(FAQ)
Q. ノルマはある?メンタル的にきつくない?
A. インサイドセールスにも目標(KPI)はあります。主に架電数・商談化率・案件化数などが指標となり、達成状況は毎日または週単位で確認されます。
ただし、“受注”まで求められないため、フィールド営業より精神的負担が少ないと感じる人も多いです。一方で、数字が見える仕事なので、「やっている感」だけでは評価されない厳しさもあります。
Q. 在宅勤務やリモートワークは可能?
A. 企業や業界によりますが、リモート対応可能な職場が増加しています。PC・ヘッドセット・通信環境が整えば、在宅で架電やメール対応を行えます。
ただし、新人の場合は最初はオフィス勤務でトーク内容やツール操作を学ぶケースが多いです。
Q. 1日のスケジュールはどんな感じ?
A. 企業によって異なりますが、一例として以下のような流れです。
・9:00 朝会・KPI確認(昨日の架電数・商談数・今日の目標共有)
・9:30 架電・メール送付開始(過去の反応が良かったリードから優先的に)
・12:00 昼休憩
・13:00 オンライン商談設定・ヒアリング内容のSFA入力
・15:00 マーケ部門や営業部と打ち合わせ(リードの質・施策共有)
・16:00 追客メール・次回アポイント調整
・17:30 日報入力・KPI進捗の確認
訪問移動がない分、商談作りに集中できるのが特徴です。
Q. 未経験でもインサイドセールスに転職できる?
A. 可能です。特に以下の経験があれば採用されやすいです。
- 法人営業・個人営業の経験
- コールセンター・カスタマーサポート経験
- マーケティングやカスタマーサクセスなど顧客と関わる業務
未経験の場合でも、トークスクリプトを覚える姿勢・数字管理への抵抗がないこと・PC操作ができることが評価されます。
Q. 将来のキャリアは?マーケやフィールド営業にも行ける?
A. はい、キャリアの選択肢は広いです。
- フィールドセールス(商談担当)
- カスタマーサクセス(導入後の支援)
- マーケティング(リード獲得・施策立案)
- インサイドセールスのリーダー・マネージャー
- 営業企画・営業DX担当
売上の“入口”を理解している人材は、どのポジションでも重宝されます。
まとめ:自分の適性を知り、キャリアを選べる時代
インサイドセールスは、外回りに向かない人の逃げ道ではなく、データ・改善・コミュニケーション力を武器に成果を生む営業職です。
向いている人の特徴を知ることで、単に「営業に向いているか」ではなく、“どんな営業なら自分らしく働けるか”という視点が持てるようになります。
もし今の営業スタイルに違和感があるなら、環境を変えることも立派な選択肢です。
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投稿者
- サスケ(saaske)マーケティングブログは、新規営業支援ツール「クラウドサービス サスケ」のオウンドメディアです。筆者はサスケのマーケティング担当です。SFA、CRM、MA、テレアポ、展示会フォローなど、営業支援のSaaSツールにまつわる基礎知識や実践方法などをお伝えしていきます。
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