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【Mfair Bangkok 2015 ものづくり商談会】展示会の海外出展レポート

佐々木 章乃

株式会社インターパーク マーケティングプランナー

現在は、クラウドサービスサスケ事業のマーケティング業務を担当。
イベントの企画・運営からWebマーケティングまで、幅広く業務を担っています。
銀行・人材コンサルティング会社を経て、インターパークへ入社。
5年以上の営業経験を踏まえ、マーケティングや営業についての考察を執筆しています。

展示会概要

EXPOとして様々なイベントが同時開催され、2015624日から4日間にわたりタイのバンコクBITECで開催された「Mfairバンコク2015 ものづくり商談会」。

日本企業のタイ現地法人をターゲットにした展示会です。2年前にクラウドサービスサスケを海外ではじめて出展しました。

PICK UP

・目的はマーケティングの原点「市場調査」。費用対効果のアウトプットよりも「活きた現地情報」のインプットを。

2015年タイで感じた「メイドインジャパン」の立ち位置と空気感。

・海外マーケットで生き残る条件とは?


考察1:アウトプットではなくインプットベースの展示会出展

今回の展示会レポートは【番外編】のような立ち位置です。マーケティングの原点とも言える市場調査を目的に出展しました。

通常の展示会のように製品を売り込んで、出展費用や経費がいくらで、受注となった回収費用はいくらか。といった費用対効果をみるアウトプット重視の考え方ではなく、市場の動向や海外現地の人々の「今」を知る為のインプットを目的に出展した展示会です。

今回はご縁もあってタイのバンコクが市場調査対象の土地となりました。1週間ほどの滞在で現地法人やタイ・バンコクで事業展開している日本法人への訪問も同時に行いました。弊社自体が海外に関しての情報が少なかった事もありましたのでたくさんの事を学ぶ事ができました。

展示会は全4日で行われ、弊社のブースへもたくさんの方々に足を運んで頂きました。

バンコクの現地の人や様々な国の人々もブースには足を運んでくれたので通訳を介しての製品紹介などはありましたが、タイへ進出している日本法人がメインターゲットの展示会でしたので、想像していた程、国内展示会と大きな違いはそんなにありませんでした。

ただ後述していますが、外国の方々への対応は当たり前に使う言語も違う分、製品の特長となる細かいニュアンスを伝える事ができませんでした。伝えられるように改善というよりは、もっと根本的な製品コンセプト自体の見直しが海外進出には必要不可欠と感じました。

<通訳のベストさん>


考察2:2015年のタイで感じた「メイドインジャパン」の立ち位置

今回の出展をきっかけに日本製品というものを改めて見つめ直してみる事で2015年現在の「メイドインジャパン」が持つ空気感や立ち位置を肌で感じる事ができました。

日本の多くの製品は「侘び寂び」「細やかさ」を持った製品群であり、コンセプト、つくり、仕組みも、大味ではなく細部で勝負しているものが多いなというのが第一の感想でした。

これには良い意味も悪い意味もあり、良い意味としては細部までこだわり抜かれてクオリティが高いという事です。

悪い意味としては、勝負するポイントが細かすぎるという事。これは言語を越えて販路を開拓していかなければならない世界基準で考えてみると非常にデメリットであると感じました。

国内マーケットのみで考えると日本語というツールがあるのでニュアンスの細かさまで伝える事ができます。ですので細かさは製品の特長とイコールとなり、メリットになるケースも多々あります。

ただ海外だと会話をする言語も当然変わってきますので、日本語でできた細かいニュアンスを正確に伝える事ができません。

それは製品特長を伝えられないという事になりますので、わかりやすさや、伝えやすさと「メイドインジャパン」の特長である細やかさのチューニングが施された製品でなければ勝負できない事を感じました。

ただ逆にIT技術であれば、わかりやすさと細やかさのチューニングスキルを高める事ができれば、弊社クラスの零細企業でも海外マーケットへの展開は十分可能であると感じました。


考察3:海外マーケットで生き残る条件とは?

単純に海外展開といってもマーケットとして捉えると、色々細分化ができるのだと思いました。

シンプルに「海外の現地人や海外企業に製品を売る」もあると思いますが、


細分化の例として例えば、

・海外展開している現地の日本法人をマーケットとして考える。
・日本国内を販路として考えている海外企業をマーケットとして考える。

・現地の海外企業へ製品の販売権利を売る代理店マーケットとして考える。


様々な考え方の軸を組み合わせてB2BB2Cと多様な稼ぎ方が可能であると感じています。

ひとつの製品やサービスでもA案、B案、C案と様々なビジネスモデルの構築をしていける可能性を感じましたが、言語の違いは当然として、国によって土地の広さも違いますし、国民性も全く異なります。

ですので営業力に頼るような普及方法はできません。ブランディングから広報力、広告展開を含めたマーケティングに長けた企業体にならなければ海外マーケットでの生き残りは厳しいと感じました。


まとめ

視点が小さいと言われる(実際に言われましたが)かもしれませんが、2年前の当時は今回の展示会出展を含めたいくつかの海外視察の結果、海外展開を一時延期にしました。

限られたリソースを国内マーケットにある課題解決に集中する事が現時点での自社の優先事項であり、企業の社会的な使命として感じたからです。

2年たった今でも悪い判断ではなかったと思っています。事実、国内での地道な活動を続けた結果、また海外展開のチャンスがきています。

周りの状況も自社の状況も2年前とは異なりますので、この辺りはまた現時点での様々な状況を踏まえた上で最良と思える判断をしていきたいと思います。

判断としては現状維持という一見つまらない決断ではありましたが、ただ漠然と同じ事をする事と、様々な事を見て感じた上でまた同じ事をするのでは、その後の仕事の質もクオリティも全く変わるものだと感じさせてくれた展示会でした。

活動に目に見える動きがあってもなくても、何かに挑戦する。新しい事を考える。こういったマインドを持つ事自体に意味があり、企業体として何かを開拓していく精神が非常に大事な要素だと再実感しました。


Mfair 市場調査ブランディングマーケティング全般タイバンコク海外視察海外

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